▼イベント概要
SLOW LABELは、アートの力で国や分野を超えた共創を生み出す活動をしているアートNPOです。2018年より、シルク・ドゥ・ソレイユの支援を受けて、世界75ヵ国で25年以上にわたり実践されている「ソーシャルサーカス」を全国に普及する活動に取り組んでいます。
ソーシャルサーカスは、サーカスの技を習得する過程でコミュニケーション力、問題解決能力、レジリエンス、創造力、協調性など、不確実な社会を生き抜くために必要なスキルを総合的に育むことのできる教育プログラムとして欧米では古くから親しまれ、また、貧困、麻薬中毒、移民問題など、様々な課題を抱える地域のコミュニティビルディングにも活用されています。
また、2022年からは独立行政法人国際交流基金からの助成により米国とのソーシャルサーカスに関する交流も続けてきました。米国でのソーシャルサーカス実践者達と相互の学びの機会を持てたことで、さらなるソーシャルサーカスの可能性も実感しています。
2024年6月、THE YOKOHAMA FRONT最上階(地上42階)にオープンした「Vlag yokohama|フラグヨコハマ」は、「未来の兆し(=Vlag)溢れる共創の場」をコンセプトに、オフィスやラウンジ、カフェ&バー、ホールなどがそろう複合施設です。「Vlag」とは、オランダ語で「旗」「伏線=兆し」という意味があります。本施設の利用を通じて、利用者がそれぞれに目指す旗印を掲げ、ここで出会った仲間と共に、明るい未来への伏線となるような第一歩を踏み出すことを支援します。
この施設は、住宅、食、教育、ウェルビーイングなど、「暮らし」を軸にした多彩なテーマでの共創が行われる場です。横浜駅西口や相鉄線沿線での街づくりの実績を持つ相鉄と、渋谷エリアでの施設運営経験を活かした東急が、新たな挑戦に取り組むこの場所で、横浜の暮らしの未来を共に描き出します。
本イベントは、年齢、性別、国籍、障害の有無などを越えた市民やアーティストと共創するSLOW LABELと、企業やスタートアップ、自治体・教育機関などが共創する場を提供するVlag yokohamaが、それぞれのネットワークや強みを生かしあいながら「ウェルビーイングな暮らし」のために今できることを語り合う交流イベントです。年の瀬に、新年からのコラボレーションや新しいプロジェクトの立ち上げに向けた出会いやアイデア創出の機会としてぜひご活用ください。
▼ソーシャルサーカスとは
ソーシャルサーカスは、世界75ヵ国で実践され、年齢、性別、国籍、障害の有無などに関係なく誰もが楽しみ、参加できるサーカスです。多様なバックグラウンドを持つ人々がサーカスを通じて協力し合い、新しいつながりや自己表現の場を創出します。スローレーベルが推進するソーシャルサーカスは、日本国内で初のソーシャルサーカスカンパニー「SLOW CIRCUS」として活動しており、すべての人に開かれた舞台芸術の可能性を探求しています。
こちらから動画もご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JJnOmF4vzfY
▼開催場所
Vlag yokohama(横浜市神奈川区鶴屋町1-41 THE YOKOHAMA FRONT 42階)
▼タイムスケジュール
09:30-10:00 受付
10:00-10:10 ご挨拶 Vlag yokohama について
10:10-11:15 SLOW LABELとソーシャルサーカスについて
団体およびソーシャルサーカス紹介(栗栖良依)
日米交流プログラムの報告(日米チーム)
11:15-12:00 セッション「ウェルビーイングな暮らしのためにフラグでできること」
12:00-13:00 交流会 / サーカス道具体験
▼登壇者の紹介
栗栖良依
SLOW LABEL芸術監督
異文化の人やコミュニティをつなげ、対話や協働のプロセスで社会変革を試みる市民参加型作品を多く手がける。2010年に骨肉腫を患い、翌年、SLOW LABEL設立。ヨコハマ・パラトリエンナーレ総合ディレクター(2014-2020)。東京2020パラリンピック開閉会式にてDE&I監修。神山まるごと高専評議委員。TBS「ひるおび」レギュラーコメンテーター。第65回横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」受賞。
鈴木彩華
東京都出身。盆踊りや学内課外活動でダンスに親しむ。上智大学在学中に訪れた途上国で、ダンスが子どもの成長や人びとの繋がりを促す様子を目の当たりにし、ダンスの道を志す。学部卒業後、英国Trinity Laban Conservatoire of Music and Danceで子ども・高齢者・障害者など幅広い層を対象にしたコミュニティダンスと呼ばれる身体表現の手法を学んだ。現在は長野県と首都圏で、音楽家との即興パフォーマンスや、日本の民俗芸能の調査と再構築、60歳以上の市民ダンサーとのダンス作品創作など多岐にわたる身体表現活動を行っている。ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017「現代サーカス’sense of oneness’(演出:⾦井ケイスケ)」、True Colors CIRCUS /SLOW CIRCUS PROJECT「T∞KY∞ ~虫のいい話~」、東京2020パラリンピック開会式アカンパニスト ほか。
定行なつみ
幼少の頃から⻄アフリカの伝統芸能を柳⽥知⼦⽒と⺟である定⾏雅代より学ぶ。2008年京都造形芸術⼤学舞台芸術学科に⼊学し、コンテンポラリーダンスを伊藤キム、寺⽥みさこらに師事。現在は世代や障害、バックグラウンドに関わらず「自分らしく心躍る場」をモットーに、インクルーシブダンスの振付・ワークショップを中心に活動をしている。また、発達障害児に対する関わりや運動指導なども行っており、講演会にも多数出演。2023年4月日本運動療育協会[運動療育士®マイスター]取得。ヨコハマ・パラト リエンナーレ2017「現代サーカス’sense of oneness’(演出:⾦井ケイスケ)」、国際障害者舞台芸術祭True Colours/シンガ ポール「女松虫」、東京2020 パラリンピック開会式アカンパニスト ほか。
徳川亮祐 / SHOGUN
1995年生まれ。東京都出身。13歳からジャグリングを始める。2015年、東京都が発行するパフォーマーライセンス「ヘブンアーティスト」の審査会に合格し、プロ活動を開始。スティックを自在に操るジャグリング「デビルスティック」を最も得意とする。2016年には、欧州最大のジャグリングの祭典「European Juggling Convention」にて開催されたバトルイベント「Devilstick Battle」において準優勝。東京2020パラリンピック開会式出演。現在、大道芸・劇場公演・展示会・サーカスフェスティバルなど、世界各地のイベントに出演中。
XIO
東京都出身。楽器奏者としてのバックグラウンドからタップダンスをきっかけに、より三次元的な身体表現へ移行。テーマパークでの出演を経て、イギリスでのトレーニングとショーへの出演後はエアリアル/サーカスパフォーマーとして映画や音楽の表現効果の影響を色濃く受けたパフォーマンスで国内外で活動中。2019年にはフィンランドとの国交100周年を記念する2カ国合同の現代サーカスの舞台に出演。近年では出演や振付の他、個人のレベルや体の特性に合わせたストレッチ等のトレーニングなども行う。水泳経験に培われた空中を泳ぐ様な演技を得意とするクィア(性的マイノリティ)のアーティスト。
▼注意事項
・当日の内容が一部変更になる場合がございますので予めご了承ください。
・イベントの目的と異なる行為や運営の妨げになる行動を取られた方はご退場いただく場合がございます。
・不参加時の返金は対応しかねます。ご了承ください。
主催:認定NPO法人スローレーベル
共催:Vlag yokohama
助成:独立行政法人国際交流基金