アリステア・マクラウド読書会 ゲスト:鈴木直斗(SKY AROUND・ドローン映像クリエーター)【12/1(mon.) 】

イベント概要

アリステア・マクラウド読書会とは?


この読書会は、横浜にある共創施設「Vlag yokohama」の会員で、ドローンによる空撮を専門とする映像クリエイター鈴木直斗さんと、コミュニティマネージャーの湯浅が共同で企画・運営する読書会です。今回はカナダの作家、アリステア・マクラウドの短編集『冬の犬』に収録された2編ーー「すべてのものに季節がある」「二度目の春」ーーを取り上げます。

アリステア・マクラウド:寡作の巨匠が描いた世界


今回私たちが手に取る作家、アリステア・マクラウド(1936-2014)。 日本ではまだ広く知られている名前ではないかもしれません。

マクラウドは大学で教鞭をとりながら筆を執り、31年間の作家生活で残したのは、わずか16の短編と1つの長編のみという、極めて寡作な作家です。 しかし、その生涯でたった1冊の長編小説『灰色の輝ける贈り物』が、2001年に世界で最も権威ある文学賞の一つ「国際IMPACダブリン文学賞」を受賞。これにより、彼は世界的な名声を確立しました。

彼が生涯描き続けた舞台は、故郷であるカナダ東端の島「ケープ・ブレトン島」です。 『赤毛のアン』で有名な「プリンス・エドワード島」のすぐ東側、海を隔てた隣りの島ですが、マクラウドが描くのは、より厳しくも力強い自然と、そこに生きる人々の姿です。

今回の課題作品:少年が見つめた「季節」の物語


短編集『冬の犬』から、今回は少年が「子供時代」から「大人の世界」へと足を踏み入れる“季節の変わり目”を描いた、2編を取り上げます。

1.「すべてのものに季節がある」 11歳の少年の視点から、ハロウィーンからクリスマスにかけての家族の暮らしが描かれます。雪の舞う厳しい自然の風景と、その中に生まれる美しさ。語り手の記憶から浮かびあがる、ある年のクリスマスの思い出を通して、少年が静かに「子供の世界」の終わりと直面する瞬間が語られます。

2.「二度目の春」 島の酪農一家を舞台に、自然や動物たちとの密接な関わりが描かれます。天候に左右される作物、馬や牛、羊たちの飼育。それは、ままならない現実との格闘そのものです。そうした環境のなか、「子牛クラブ」の夢に熱中し、一頭の牝牛に子牛を産ませようと奮闘する少年の姿が描かれます。

(この読書会では、今後も毎回2編ずつ作品を取り上げ、合計4回で収録されている8作品をすべて扱う予定です)

この読書会が目指すもの:「ビジネス×人文学」の交差点


この企画は、Vlag yokohamaの会員で、ドローン空撮の映像クリエイターとして知られる鈴木さんが、「実は海外文学が好きだ」と話してくれたことから始まりました。

Vlag yokohamaは、ひとりの人間が持つそうした多面的な側面を大切に、異なる背景を持つ人々が交差し、対話し、新しいアイデアや価値を「共創」する場所でありたいと思っています。

くわえて、 「ビジネス書だけでなく、文学も一緒に語り合える仲間と出会いたい」 「効率やスキルだけでなく、人間の内面を深く見つめる文学(人文学)と、日々の仕事(ビジネス)が交差する点を探ってみたい」この読書会には、そんな私たちの希望が込められています。

当日は、湯浅が書籍に関する知識と読書会運営の経験を活かして進行を務めます。 さらに、鈴木さんからは映像クリエイターならではの視点で、物語の舞台であるカナダ・ケープ・ブレトン島の雄大な自然や歴史について、貴重なお話をシェアしていただく予定です。

Vlag yokohamaの会員の方はもちろん、一般の方にも広くご参加いただき、文学を介した新たな繋がりと知見が生まれるコミュニティを、皆さんと一緒に作っていきたいです。ぜひご参加ください!

【ご参加にあたってのお願い】

当読書会は、課題本『冬の犬』収録の「すべてのものに季節がある」「二度目の春」を参加者がすでにお読みになっていることを前提に対話を進めます。事前にご一読いただけますよう、お願い申し上げます。

【こんな方にオススメ】

・静かで、深く、力強い物語が好きな方
・ビジネス書や自己啓発本以外で、じっくり対話がしたい方
・映像クリエイターなど、異業種の人の「視点」に触れたい方
・「ビジネスと人文学」というテーマに興味・関心のある方
・共創施設「Vlag yokohama」に興味がある方

【概要】


日時:2025年12月1日(月)19:00~21:00
会場:Vlag yokohama
           〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町1丁目41番 THE YOKOHAMA FRONT 42階
           https://vlag.yokohama/access/
           東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線・JR各線 「横浜」駅きた西口徒歩3分

【課題作品】


『冬の犬』収録「すべてのものに季節がある」「二度目の春」

アリステア・マクラウド/著 中野恵津子/訳 (新潮クレスト・ブックス)

※本イベントは、テキストを読了された皆様との対話を前提としております。当日は、ぜひ書籍をご持参の上、ご参加ください。

【チケット】


一般:1,000円
Vlag yokohama会員:無料

【ゲストプロフィール】(敬称略)


鈴木直斗 SKY AROUND・ドローン映像クリエーター

1978年生まれ、愛知県出身、神奈川大学卒業。メーカー勤務時代に東南アジア各地の提携工場に滞在する過程で、提携工場を空撮する事業を社内で立ち上げたのをきっかけにドローンを始める。

国内では沖縄のほとんどの離島に渡り、島ごとドローンで撮影を行うプロジェクトを開始する。独立後、完全自作のマイクロ・ドローンを使用し、ゴーグルをつけて操縦するFPVスタイルのドローンパイロット兼映像クリエイターとして活動開始。日本全国で主に企業PV、CM、ライブ、重要文化財等の撮影をはじめる。

通常のドローンやカメラではできなかった屋内屋外の空間移動や狭小部分を、自由で連続的に撮影することが可能となったまったく新しい没入型映像表現を用いて現在活動中。

現在は通常撮影のほかに「桃」、「いちご」、「柿」農家を訪れ、果物が育ち、出荷されるまでの過程を記録するプロジェクトや、全国の図書館を撮影するプロジェクトなども立ち上げる。またドローンを使ったイベントや、機体制作、後進育成のための講師の活動も行っている。

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